肩こりや猫背でお悩みの人は多いですよね.
当店でも肩こりのお悩みは特に多いです.
そしてモデルなど人に見られる事や姿勢を気にされている方にとっては,猫背は大敵.
そんな二つのお悩みを,解消出来る(・・・かもしれない!?)
エクササイズをご紹介します.
当店でも満足度の高いエクササイズなのでとにかくやって頂く事をおススメします!
- 適度な固さのボール(当店ではオリジナルのバーを使用しています)を肩甲骨と背骨の間にセットします
- 大きく深呼吸を2回します(大きく吸う事と吐く時はリラックスする事を意識してください)
- バーを入れた側の腕を5回 揚げ降ろしします
- バーを軸に身体を左右に20往復 揺らします.
*動画は倍速ですのでゆっくり行ってください.
バーを取ってベターっと仰向けになってみてください.
バーを入れていた場所が,床にペタッとついて,背中が伸びている事が実感できると思います.
バーを置く場所は図の黄色い〇の部分です.
上下3個分,左右ともししてみると背中の伸びをさらに実感出来ます!
なぜ【猫背】や【肩こり】に良いのか?
ここからは,肩こりや猫背になぜ良いかの理由を説明します☆
肩こりについては後で説明するとして,【猫背】というのは元々背骨が前に曲がっている(後弯している)胸椎の部分の曲がりが強くなった状態です.
腰からと勘違いする事がありますが,多くは上位胸椎の過度な後弯が問題です.
さらに背骨と肋骨の関節の動き制限され,肩甲骨が前に出た姿勢になりやすいのです.
上のエクササイズは,過度な後弯で固まってしまった胸椎や,背骨と肋骨の関節を調整する働きがあります.
エクササイズをしてから立ってみると,背筋がとても伸ばしやすい事に気づくはずです.
肩がこるワケ
肩こりの原因は人それぞれですが,内臓などからの関連痛を除けば,ほとんどは姿勢に起因している事が多いです.
肩こりの医学的な解説はこちらから→【肩こりとは?腕の痛み?痺れ? 肩こりと神経の関係】
姿勢が悪いとなぜ肩がこるのかを解説していきましょう.
肩こりの痛みとは大きく,
- 筋肉の痛み
- 関節の痛み
- 骨の痛み
- 神経の痛み
に分けられます.
筋肉の痛み
筋肉による痛みとはどのような事で起こるのでしょう?
筋肉とは本来物理的な刺激に対しては痛みを感じにくい性質なのですが,【血流が制限されて,酸素不足の状態で筋肉が働く】と痛みが出ます.
肩こりの場合で言うと,姿勢が悪く頭の重みを支えるのに,首から肩にかけての筋肉に過度な負担がかかります.
筋肉が働いている(収縮している)と,血管は圧迫されるようになり血流が悪くなります.
その結果,酸素が不足した状態で頭を支えるために筋肉が働くので痛みが生じて肩こりの症状が出ます.
また,呼吸をするのは肋骨を開いたり閉じたりの運動を伴うので,背骨と肋骨の動きが固い事で,肩周囲の呼吸する筋肉に過度な負担がかかる肩こりにもなりえます.
マッサージなどで一時的に楽になるのは,血流が一時的に改善するためのこの状態が多いと考えられますので,根本的に解決するためには,
- 姿勢を正しく保持できる状態を造る
- 胸椎や肋骨が動きやすい柔軟性を獲得する
- 筋肉の耐久性を向上させる
必要があります.
関節の痛み
関節は本来さほど痛みを感じる場所ではありませんが,わずかに痛みを感じる受容体があります.
しかし,変形したり炎症がある関節は,動かないでいると神経の作用で痛みを感じやすくなります.
首の5番目の関節は変形しやすい場所であり,痛みの出やすい関節であると考えられます.
もちろん正常な関節の位置に姿勢を保つ事が必要ですが,神経の作用を除くために,同じ姿勢を続けない事も大事です.
例えば,
- 15分に一回,深呼吸をして背中を伸ばす
- 30分に一回,座りなおして姿勢を変える
- 1時間に一回,立って伸びをする
など,少しだけでも身体を動かせると肩こりの症状が和らぐ可能性があります.
骨の痛み
骨自体も本来は刺激に対する痛みはほとんど感じません.
骨折などの痛みも骨自体の損傷による痛みよりは,出血による組織の圧迫や
炎症による発痛物質が痛みの元となっている事が多いです.
骨折の経験がある人なら分かるかも知れませんが,
骨折した時より,その後の方が痛みが段々強くなってきます.
ただ,骨自身に痛みが生じる事もあります.
骨粗しょう症や病的に骨実質が弱い時は,骨の微細な損傷による痛みを感じます.
骨の痛みに由来する肩こりはマレではありますが,
この場合は適した治療が必要になる事があります.
年代にもよりますが,急に背中が曲がったなと感じる場合は,
一度整形外科などの病院受診を考えましょう.
神経の痛み
肩こりの主たる要因として,一番多いのに見落とされがちな神経による痛みです.
痛みの原因は,筋肉や関節にあるものだと安易に考えてしまう傾向があります.
しかし,前述したように筋肉や関節は本来痛みを感じにくい組織です.
腰痛の原因を調べた論文でも,特定の条件下にある神経は刺激に対して,ほぼ100%,痛みを生じると報告されています.
また,筋肉を覆っている筋膜を刺激して痛みが出る場所は,神経や血管の通り道だったとの事です.
神経とは痛みを出しやすい物なのです.
神経に由来する肩こりが起きやすい状態は,
- 姿勢が悪く神経の通り道が狭くなっている
- 筋肉が短くなり神経を圧迫している
- 運動機会が少なく神経の長さが短くなっている
事が挙げられます.
どうすれば良い???
どれが原因で肩こりが起こっていたとしても,
姿勢が影響する事は共通ですからまず姿勢を見直しましょう.
姿勢を保持させるには,背骨全体の調整が必要ですし,自身の姿勢に対するボディイメージの変容も必要です.
筋肉の耐久性については,エクササイズが必須ですね.
神経に由来するものは,当店ではNeural Flossing という概念を採用していますが,
肩こりだけでなく,神経が因子であれば腰痛や浮腫み,冷え症にも対応出来ます.
しかしながら,それぞれどのような対応が必要かは個人差もありますので,個人個人に合ったアプローチが重要になります.
ですが,冒頭のエクササイズは気軽に出来るエクササイズですのでまず実践してもらえば,その効果が分かりますよ!
注)骨粗しょう症や脊柱の疾患をお持ちの方は,専門機関でご相談ください.
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