朝起きて,『目が腫れぼったい』とか『顔が浮腫んでパンパン』という経験ありますよね...
大きめのスプーンを当てたりする対処方法は知られています.
今回その浮腫みをとる効果を最大限にする3分で済むマッサージを紹介します.
浮腫んでいるとは?
’浮腫んでいる’とはどういう事かというと,身体の水分が皮下の組織に溜まっている状態です.
ある程度の水分は必要なのですが,必要以上になると浮腫みとして現れます.
通常水分は血管から組織側に移動します.
そして組織で余分な水分は【リンパ管】へ移動し,最終的にまた血管へと戻るようになっています.
何らかの理由で,組織の水分が多くなると浮腫みとなります.
この原因は,
- 血管からの水分移動が多くなる
- リンパ管への水分の移動が少なくなる
事です.
予防法は様々ですが,すぐ出来る対処法としては,
組織に溜まっている水分をリンパ管側に押し流してあげる事が一番です.
そのために,まずはリンパ管の機能を改善させてあげるとさらに効果的です.
血液は,心臓の拍動による圧力で血管中を流れるようになっていますが,
リンパには,水分を押し流す力はほとんどありません.
これが浮腫みなりやすい理由でもあります.
ただし,リンパ節にはモーターのような機能があり,リンパ管中の水分を押し流す働きがあります.
ですのでまずリンパ節の働きを活性化させない事には浮腫みは取れにくくなります.
顔の図になりますが,緑色の線がリンパ管になります.
緑色で丸くなっているところがリンパ節です.
特に大事なのは目の近くにリンパ管ですね,そこに関係する目の下と耳周りのリンパ節を活性化すると目の腫れぼったい感じはだいぶすっきりします.
あごのリンパ節もフェイスラインが整うので押さえておきたい場所です.
ではリンパ節の活性化とはどのようにするかと言うと,
指先の腹の部分でリンパ節の部分を押します.
リンパ節の部分は大抵神経の通り道と近いので,場所がちゃんと押さえられると『痛気持ちいい』感覚があります.
痛気持ちいいくらいの圧で押さえたまま,クルクルと小さく円を描くようにマッサージします.
右周り左周りを10回ずつ2セット出来るといいですね.
指1本より2本か3本ですると良いでしょう.
これでリンパ節の働きが改善され,リンパ液が流れる準備が出来ました.
あとは,皮膚の下の組織にある水分をリンパ管に押し流してあげます.
具体的には目の周りの骨や頬骨に沿うように耳の前や下のリンパ節へ『撫でて』あげます.
ここで重要なのは力強くしない事です.
リンパ管と言うものは本来とても繊細で,少しでも押す力が強いとリンパ管はつぶれてしまって
上手に水分が流れません.
エステなどで【リンパマッサージ】や【リンパドレナージ】と呼ばれて行われているのは,
痛いくらいの刺激ですが,これではリンパには効いていません.
最初は物足りないと感じるかも知れませんが,優しくなでるようにを繰り返し行うと腫れぼったい感じがみるみるなくなるのが実感出来ると思います.
フェイスラインが気になる人はアゴから骨に沿って耳の下へ撫でてあげると良いでしょう.
30回ほど繰り返すと変化が分かると思いますので是非やってみてください.
ちなみに浮腫みを放置すると,組織が固くなってもとに戻らなくなる事もあるので,
こまめに浮腫みのケアをして上げる事をおススメしていますよ!
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