今日は鍼灸を治療の枠から離れて,スポーツパフォーマンスへの適応について考えてみます.
鍼治療は【痛みを取る】というイメージがあると思いますが,
それだけではありません.
それでは研究結果から具体的にどのような効果があるのか見ていきましょう.
筋力とパワー
- 筋内酵素の活性が上昇
筋疲労を遅延する効果がある
- 30m走,立ち幅跳び,等速性筋力で,パフォーマンス,ピークトルク,平均パワーが増大
アスリートの素早い能力発揮を促進する
- 週3回,4週間の鍼通電で当該部位の筋力が約21%増加
骨格筋の無酸素性運動が改善する
- 鍼と通電で膝屈曲と伸展の筋力回復が向上
痛みの抑制が筋力の回復を改善させる
遅発性筋痛【筋肉痛】
- 限定的な範囲で筋肉痛が改善
痛みのある部位への鍼治療が,侵害受容器を活性化し疼痛抑制へとつながる
持久力運動
- 週1回5週間の鍼治療で血行動態学的な向上
- 週2回5週間の鍼治療で心拍数が低下した
心機能の改善が得られる
- 10回の鍼治療で自律性機能が改善
健康障害のあるグループで運動耐性が向上した
- 女性サッカー選手に試合後,鍼治療を行うとコルチゾールの増加,免疫グロブリンの低下が抑制
気分が調節され試合後の疲労感が改善
以上が報告されている内容です.
血行の安定や痛みを抑える作用が主な要因と考えられているようです.
鍼治療は身体のケアだけでなく,積極的なコンディショニングとしても利用できます.
石川県金沢市 スポーツと身体のケアなら
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