背景
早期コッキング期におけるメカニクスは,プロ野球選手における上肢の手術に影響すると予測される
目的
メジャーリーグベースボール(MLB)投手において逆Wポジション*と早期体幹回旋**はどのくらい見られるか,またそのフォームが上肢の手術と関係あるかを調べる
方法
2010年のMLB投手250人,ピッチング15~20球をスローモーションにて,逆Wポジションと早期体幹回旋を知らべた.
外傷・障害データベースと照会した
結果
93選手に逆Wポジション,111選手に早期体幹回旋が見られた.
手術の必要性があった選手は,逆Wポジションでは28名,早期体幹回旋では37名であった.
まとめ
結果より早期体幹回旋は,上肢の手術との関係性が示唆された.
逆Wポジションに関しては,手術の必要性の有無に関係性はなかった.
*逆Wポジション:コッキング期において,投球側もしくは両側の肘が肩より上に持ち上がる状態
**早期体幹回旋:投球側と反対側の足が地面に着く前に体幹が捻りが始まる状態
Early Cocking Phase Mechanics and Upper Extremity Surgery Risk in Starting Professional Baseball Pitchers
Wiemi A. Douoguih,*† MD, Donald L. Dolce,‡ MD, and Andrew E. Lincoln,§ ScD, MS Investigation performed at the Department of Orthopaedic Surgery, MedStar Washington Hospital Center, Washington, DC, USA
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