エクササイズに来られている方から感想を頂きました.
「エクササイズを開始して1週間過ぎからよく眠れるようになった」と.以前はどちらかというと不眠だったそうです.1時間おきに目が覚めるようなこともあったとのことで,浅い眠りが続いていたんだそうです.
眠たくて眠りすぎるのは困りますが,睡眠の問題は日常生活の満足度においても影響するほど重要な問題です.
エクササイズで不眠が楽になる,良く眠れる可能性について,エクササイズと睡眠との関係を考えてみましょう.
ここでは,国立精神・神経医療センターの研究部長でもある 三島和夫先生のお話(日医雑誌143巻12号 2015年3月)を参考にしています.
睡眠と覚醒(目覚め)の調節について,生物学的基盤が明らかになりつつあります.睡眠と覚醒をコントロールする神経がお互いに調節しあってリズムが形成されています.
具体的な脳の部分やホルモン等の因子の話は省略しますが,生物のエネルギーはアデノシン3リン酸(ATP)と呼ばれる物質ですが,ATPが消費されるとアデノシンという物質が生産されます.これが催眠物質として作用している可能性があります.エクササイズによってATP⇒アデノシンが多くなり睡眠を誘発しているということです.
もう一つは睡眠欲求というものに注目します.至極当たり前ですが,人は疲れると休みたくなります.起きている間に疲労が蓄積すると眠りたいという欲求(睡眠欲求)が生まれ睡眠を誘発します.エクササイズでの疲労が睡眠を深く取らせている可能性があります.
他にも,自律神経系の関与もあると思います.
エクササイズをすることで,健康面にいろんな良い影響が期待できるんですね.
運動が習慣になれば身体にいい変化が得られそうです.
石川県金沢市 スポーツ,身体のケア,健康のことなら Sept. 㐂楽
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