スポーツなどで身体に痛みがある場合よく冷やします.アイシングですね.ケガをしたときの応急処置として行われることに‘RICE’という言葉があり,Rest=休息・Icing=冷却・Compression=圧迫・Elevation=拳上,それぞれの頭文字をとったもので,冷やすことも重要な一つの項目と捉えられています.野球のピッチャーは痛みがなくても予防的にアイシングをすることもあります.
Icingの作用自体は様々なところで紹介されているためここでは省略しますが,ここで説明したいのは具体的な方法です.
‘冷やす’ことは一般的に知られていますが,どれくらいの時間冷やすことが効果的なのかということまではあまり知られていません.‘2,3日間はとにかく冷やせ’というように紹介されているところもあります.
近年,アイシングをし過ぎるとケガの治りが遅くなるということも言われ始めています.現在効果的と考えているのは15分~20分程度のアイシングをして2時間休む.これを48時間~72時間まで繰り返す方法です.
今までは,とにかく冷やせというやり方でした.ストレッチと同じですね,昔から言われているからとりあえずやっておこう,という感じです.ケガをそれ以上悪化させないために,より効果的にアイシングをすることでパフォーマンスの低下を避けたり,競技復帰への近道となる可能性もあります.
たかがアイシングかもしれません,されどアイシングです.せっかく氷を使うならしっかりした方法でやってみましょう.少しでも競技への復帰が早くなるかもしれません.
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